ノイズ
自然は多いけれど、娯楽の少ない島だった。
おかげで野球だとか鬼ごっこだとか、そんなことばかりしていた気がする。
体力が尽きるまで駆けずり回って、眠る。
毎日がその繰り返しだった。
そんな中、仲間の誰かが壊れたラジオを修理して持ってきたのだ。
ノイズ混じりの向こう側から聞こえてきた声。
退屈な毎日を変えてくれるような、そんな予感がした。
――あなたは、そこにいますか?
逡巡の果てに答える。
――はい。
小さな島、何気ない退屈な日常。
それでもこの場所に、僕らは確かに存在していたんだ。
皆城ポエム。
前振りだから、こんな感じでいいですよね?